尿素窒素が高くなる原因

尿素窒素が高くなる原因として第一に挙げられるのはやはり腎臓の問題です。尿素は腎臓が排泄する最終代謝物ですので、これが血中に多いということは排泄が滞っていることを第一に疑います。

 

腎臓による尿素排泄機能が低下していれば尿素窒素が高くなるため、具体的にどのような問題が腎臓に生じているかは判断できず、機能低下を伴うあらゆる腎疾患が考えられますので、別個に検査が必要です。

 

高タンパク食の食べすぎ

 

また、尿素はアミノ酸の最終代謝物ですので、高タンパク食を食べていても一時的に尿素窒素が高くなります。尿素窒素の測定には一般的に早朝空腹時の血液が使われますが、高タンパク食を続けていると空腹時にも尿素が一部残存することとなります。

 

これが食事内容によってもたらされている一時的なものならば問題はありませんが、そもそも極端な高タンパク食は腎臓によくありません。

 

筋肉の異化

 

同じ理由で、筋肉の異化(カタボリック)が急激に進んでいる人にも高尿素窒素の傾向が見られます。極端な食事制限をしてエネルギー不足に陥ったり、怪我や病気で入院したなどの理由で筋肉を急激に動かさなくなったりすると、体は筋肉を分解してエネルギーを得ようとします。

 

筋肉は存在するだけでカロリーを使いますしひとたび稼働すれば非常に高コストですので、エネルギー不足や使われなくなった筋肉は積極的に分解されるのです。この場合も高タンパク食を食べているのと同様にタンパク質の代謝量が増えますので、結果として最終代謝物の尿素窒素が増加します。