脱水時の尿素窒素とクレアチニンの数値

尿素窒素とクレアチニンが両方とも上昇すると腎障害が疑われるのですが、二つの値が一時的に上昇するような状態は健常者にもあり得ます。それは脱水時です。

 

尿素窒素・クレアチニン値はどちらも血液一単位中にそれぞれが含まれる量を示します。そしてその血液というのは大部分が水分によってできています。

 

ですから、体から水分が急激に失われている状態だと血液も濃くなり、血液一単位内に含まれる尿素窒素・クレアチニン値も増えることになります。もちろん尿素窒素・クレアチニンにかかわらず、血中の成分が一律増加しているように見えます。

 

フルマラソンを走った直後など極端に汗を大量にかく運動後であればもちろん尿素窒素・クレアチニン値も相当に上昇することになりますが、そこまでいかなくとも、寝起きでさらに水分を全く補給せずに採血すると尿素窒素・クレアチニン共にそれなりに高く出るはずです。

 

睡眠中は寝汗によって水分が奪われ、寝ている間は水分補給ができないため体内の水分量は大きく減少します。したがって起床後に水分補給を行わないと血液はかなり濃くなった状態となっているためです。

 

特に高齢者は喉が渇くといった感覚を覚えにくくなっています。これが心筋梗塞等の虚血性疾患のリスクを上げているのですが、採血時に結果が不正確になりやすいと言う問題もはらんでいるため、その意味でも意識して起床後には水分を摂る習慣を付けた方がいいでしょう。