妊娠中は尿酸窒素の数値が低くなりやすい?

尿素窒素が基準値よりも低い場合肝臓の問題が考えられるため、特に妊娠中に基準値を下回っていることを確認するとうろたえてしまいがちなものです。しかし妊娠中に尿素窒素が低く出るのは一般的なことであり、多くの場合心配する必要はありません。

 

尿素は肝臓で主にタンパク質の最終代謝物として発生します。そのためタンパク質を全く摂取しなければ、尿素の元が供給されないわけですから尿素はほとんど発生しません。

 

実際には肝臓に回ってくるタンパク質は全てが食事によるものというわけではありませんので0にはなりませんが、かなり少なくなることは間違いありません。そして、妊娠中にも母体のタンパク質は不足しがちです。それは、胎児の体にタンパク質を送ってやらなければならないためです。

 

胎児の体を作るために使われる大量のタンパクは母体から消費され、母体側で代謝されることはありません。したがって尿素も発生せず、結果として母体で使えるタンパク質が不足すれば尿素窒素の量もそれに合わせて減るのです。

 

妊娠中はタンパク質の消費量が高まるにもかかわらず、気分が優れず食欲がないことも多くなりますので余計にタンパク質が不足します。このような理屈により妊娠中は尿素窒素が少なくなり、それ自体はよくあることで大きな問題ではありませんが、単純にタンパク質の摂取量が足りていないというサインであるということは考えておく必要があります。