尿素窒素が低くなる原因

尿素窒素が低くなる原因は主に二つです。一つは肝臓の機能が不全であること、もう一つはそもそもタンパク質の摂取量が極端に少ないことです。

 

それ以外には妊娠などによっても尿素窒素が低くなることはあります。その理由は胎児にタンパク質を持って行かれてしまうためで、低くなるメカニズムとしてはタンパク質摂取不足と同一です。

 

尿素窒素が低い場合に健康上の大きな問題となるのが、肝臓の機能不全による低尿素窒素です。尿素は主にアンモニアを分解した末に出る物質です。そのため、肝臓で行われるはずのアンモニアの解毒が滞っているとすればこれは大問題です。

 

アンモニアは強い神経毒性を有するため、これが滞留した状態は体に大きな悪影響を及ぼし、長期にわたる高アンモニア血症は肝性脳症というアンモニアによって脳を冒されることによる脳障害を発生させます。

 

また、尿素はタンパク質を代謝した末に発生する物質でもあるため、そもそもタンパク質の摂取量が極端に低く、尿素の材料が少ないという状態においても低尿素窒素となります。尿素発生の原因であるタンパク質が少ないことによるのですから当然ですし問題もありません。

 

ただし、低尿素窒素となるほどタンパク質が不足した状態は体に非常によくないということも間違いありません。前述の通り、妊娠時にもタンパク質が胎児側に送られて使われることにより、母体側がタンパク質不足となり低尿素窒素となることもままあります。この場合、タンパク質摂取量が足りていないと考えられます。