尿素窒素が低いとどんな症状が出る?

尿素窒素は高いことによって疑われる腎臓の問題ばかりが注目されがちですが、低い場合も体に大きな問題を抱えている可能性があります。

 

尿素自体はエネルギーの燃えかすもしくは毒素を解毒した後に出るゴミですから、尿素窒素が低いこと自体が健康に害を与えることは特にありません。ただし、尿素窒素が低い原因は何かということが問題になります。

 

尿素窒素が高い原因の多くは、腎臓が尿素を回収できていないことによるものです。では低い原因は腎臓が回収しすぎているからかというとそんなことはなく、尿素の産出自体が少ないことが推測されます。

 

尿素は肝臓でタンパク質を代謝した際の燃えかす、あるいはアンモニアを尿素回路によって解毒した際の残りかすとして発生します。これらの働きで発生する尿素の量は、よほどタンパク質を制限した食事を送っていない限りは一定以下になったりはしないため、そもそも肝臓の機能に問題が起きていることが疑われます。

 

肝臓の障害によって尿素が少ない状態となっている場合、アンモニアの解毒が十分に行われていないと考えられます。その場合、血中にアンモニアが直接流れ込んでしまっている状態ですと様々な症状を呈します。

 

アンモニアの毒性は神経毒ですので脳にダメージが行き、長期間アンモニアに晒された脳は肝性脳症という重大な脳機能障害を負うこととなります。また、このような状態ですと肝臓の障害も進んでいると考えられますが、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるように自覚症状が乏しいため、よほど末期にならないと肝臓からの直接の症状は現れません。